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That was when it all began.

SpringSource Tool Suite(STS)でVirgoを動かしてみる

サンプルアプリケーションが動いたところで、続いてチュートリアルに従ってSpringSource Tool Suite(STS)でVirgoを動かしてみましょう。

STSとは、SpringSourceが提供する拡張版のEclipseです。個人的にはEclipseからIntelliJに完全に移行したつもりだったのですが、OSGiなんて敷居の高いものにいきなりチュートリアルを無視して突っ込む気にはなれないので、ここは素直にSTSを使おうと思います。

まずはダウンロード&インストール。

SpringSource Tool Suite(STS)ダウンロードページ。
http://www.springsource.com/downloads/sts

プラットフォームに合ったインストーラをダウンロードしてください。自分はtar.gz版を選びました。では、解凍。

$ tar -zxvf springsource-tool-suite-2.6.1.SR1-e3.6.2-linux-gtk-x86_64.tar.gz 

展開すると、「springsource」というディレクトリができます。配置先はお好きなところへ♪中身はこんな感じ。

$ pwd
/path/to/springsource
$ ll
合計 16
drwx------ 6 xxxxx xxxxx 4096  5月 18 19:24 maven-2.2.1.RELEASE
drwxr-xr-x 9 xxxxx xxxxx 4096  5月 18 19:24 spring-roo-1.1.4.RELEASE
drwxr-xr-x 9 xxxxx xxxxx 4096  5月 18 19:24 sts-2.6.1.SR1
drwxr-xr-x 7 xxxxx xxxxx 4096  5月 18 19:24 vfabric-tc-server-developer-2.5.0.RELEASE

おお、Spring Rooが入ってる…しかもMavenまで。これを使えってことなのかなぁ?まあ、Mavenは自分でインストールしたやつを使ってしまいましたが。

続いて、STSを起動。ワークスペースの場所はご自由に。

$ cd sts-2.6.1.SR1/
$ ./STS 

スプラッシュはこんな感じ。

ちょっと雰囲気違いますね。

でも、起動してみればちょっとSpringマークの目立つEclipse

日本語化は、とりあえず考えない方向で。

では、チュートリアルに沿って進めてみます。
http://www.eclipse.org/virgo/documentation/virgo-documentation-2.1.1.RELEASE/docs/virgo-getting-started/html/ch03s05.html

Package Explorerで右クリックして「Import」を選択。んで、「General」→「Existing Projects into Workspace」と選択し、Nextをクリック。

次いで「Import Projects」では、「Select root directory」で「$GREENPAGES_HOME/solution」を指定してください。
※$GREENPAGES_HOMEは、GreenPagesの配置先です。
下位の6つのプロジェクトが、自動で選択されます。

選んだら、そのままFinishをクリック。

インポートが完了すると、Package Explorerにインポートしたプロジェクトが現れます。

続いて、Virgo Web Serverの設定。手順によると、メニューの「Window」→「Show View」→「Other」から「Server」を選べ、と書いていますが、はじめっからServersタブが見えているのでそのまま続行(上のスクリーンショットで左下に見えているやつね)。

んで、こちらで右クリックして「New」→「Server」を選択。ここで「EclipseRT」→「Virgo Web Server」を選べ、と書いてありますが…

どう見ても、「EclipseRT」なんて見当たりませんが?

なんか手順間違ったかなぁと思って見返しても、怪しい点は見つからず。

この手順を書くのに利用されたソフトウェアのバージョンを眺めると…

Web Server	2.1.0.RELEASE
GreenPages	2.3.0.RELEASE
SpringSource Tool Suite	2.5.0.RELEASE
Apache Maven	2.2.0

ん?STSが古くね?今使おうとしているのは2.6.1なので…もしやと思い、2.5.0をダウンロードして起動してみると、こちらには「EclipseRT」が表示されます。こりゃ2.5.0〜2.6.1の間に何かがあったな。

というわけで、リリースノートっぽいものを確認。

SpringSource Tool Suite 2.6.1.SR1 - New and Noteworthy -
http://download.springsource.com/release/STS/doc/STS-new_and_noteworthy.pdf

これによると…

dm Server Tooling
The pre-build STS packages no longer contain the dm Server tooling by default. But you can easily add them to your installation via the Dashboards extension install.

ふむふむ、デフォルトでは入れないようにしたよ、と。おい。
仲悪いのかねぇ?それとも、OSGiはやっぱ人気ないのかしら?

とりあえず、アップデートセンターを使えばなんとかなりそうな雰囲気を感じたのでメニューの「Help」→「Install New Software」を選択し、アップデートセンターを起動。

Work withには「SpringSource Update Site for Eclipse 3.6 - http://dist.springsource.com/release/TOOLS/update/e3.6」を選び、インストールモジュールは以下を選択。

Extensions / STS
    SpringSource Tool Suite dm Server Tools	2.6.0.201103161000-RELEASE

他にもdm Server Toolsっぽい名前のやつがありましたが、とりあえずこれを選択。リリースノートにも「Exctension」って書いてあったし…。

あとは、ライセンス同意などを経ていつものEclipse関連モジュールのインストールと同じで。けっこう時間がかかるので、しばらく待ちましょう。インストールが終わったら再起動を求められるので、「Yes」を選んで再起動ね。
※後でわかりましたが、Spring DashbordのExtensionsタブから入れろってことだったみたい。まあ、確認したらインストール済みになっていたので、アップデートセンターで入れたものでOKだった模様。下のやつね。

では、気を取り直して再び新規サーバの追加へ。

EclipseRT出たー。

今度はVirgoの設定。「Server installation directory」にはVirgo Web Serverの配置先を指定してください。

次の「Add and Remove」は、とりあえずここでは何も選択せずFinish。

続いて、チュートリアル実行時にインストールしたPARファイルを削除します。あと、Virgo Web Serverが動いていた場合は停止してくださいね。

$ cd $VWS_HOME/pickup 
$ rm greenpages-solution-2.3.0.RELEASE.par 

そしてSTSに戻り、Serversタブで追加したVirge Web Serverを右クリックして「Add and Remove」を選択。「greenpages-solution」を選んでAddします。

追加したら、Virgo Web Serverを選択した状態でServersタブ内の「Start」アイコンをクリックしてください。Virgoが起動します。

コマンドラインでVirgoを起動した時と同じように、下記URLでアクセスできれば成功です。
http://localhost:8080/greenpages/